ChatGPTはWebライターを代替する完璧なツールではない7つの理由

• ChatGPTとは何か知りたい
• ChatGPTを使って文章を作成する際のデメリットを知りたい
• ChatGPTを使って稼げるのか知りたい

など、気になることは多いはずです。しかし、ChatGPTは、誤字脱字や文脈のおかしさ、偏ったデータからの結果、不正確な情報、限られた知識からの誤解、単調な文体、そして使い方によっては余計に時間がかかるなどの問題を抱えています。

また、ChatGPTを用いた収益化においては、文章の信頼性を失うリスクがあるため、慎重な判断が必要です。そこでこの記事では、ChatGPTのデメリットについて、7つの理由を挙げながら詳しく解説します。

必ずしも利用できないものではありません。ただ、シーンや使い方によっては合わないこともあるでしょう。

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ChatGPTはWebライターを代替する完璧なツールではない7つの理由

ChatGPTは、自然言語処理の技術を用いて、人間のように文章を生成できるツールです。しかし、ChatGPTは2023年7月時点で、Webライターの仕事を完全に代替できないと筆者は考えています。

なぜなら、ChatGPTには以下のような7つの問題点があるからです。

• 誤字脱字が普通にある
• 文脈がおかしくなる
• 偏ったデータは結果も偏る
• 情報が正確とは限らない
• 知識不足で嘘を吐く
• 一貫性があるゆえに単調な文体になりやすい
• 使い方次第で余計に時間がかかる

誤字脱字が普通にある

ChatGPTを用いると、場合によっては誤字や脱字が発生します。

• シンプルな単語の誤字
• 複雑な名前のスペルミス
• 必要な単語の脱字

高い精度を誇りながらも、完全にはミスを避けられません。そのため、精査が必要となるケースは多くなります。

文脈がおかしくなる

文章の長さが伸びると、ChatGPTが生成する内容が文脈から外れるため、一貫した意図を保つのが難しいことがあります。

• 話題が途中で変わる
• 矛盾した情報の提供
• 一貫性のない結論
• 同じ文章の連続した出力

人間のライターのように、全体の文脈を把握して一貫した文章を作成するのは、まだ困難な部分があるでしょう。

偏ったデータは結果も偏る

ChatGPTは学習データに基づいて文章を生成するため、データが偏っていれば結果も偏ります。

• 特定の政治的立場の強調
• 広告目的のデータ依存
• 地域に偏った情報の反映
• 学習データに偏った文法

特定の視点や偏見が入ったデータから学習した場合、その偏りが反映されるリスクは捨てきれません。

情報が正確とは限らない

ChatGPTは常に最新の情報にアクセスしているわけではないため、情報が古い可能性があります（2021年9月の情報がカットオフ）。最新の事実やデータに基づいた内容を提供するためには、人間による確認と更新が必須です。

• 古い統計データの使用
• 未確認の情報源からの引用
• 誤った科学的事実の提示
• 事実ではない情報の捏造（ハルシネーション系※）

プラグインを用いると、一定のアクセスを実現できるものの、まだ完璧とは言えないものです。

^{※AIのハルシネーションとは、AIが現実に存在しない情報を生成すること}

知識不足で嘘を吐く

限られた知識の中で答えを出すため、ChatGPTは時に誤った情報の提供が問題として挙げられます。こちらもハルシネーションによるものです。

• 専門的な医療情報の誤解
• 最新技術に対する誤った解説
• 歴史的事実と嘘の混同

専門的な内容や最新の情報に対しては、正確な回答が難しいことがあるため、信頼性が必要な場合には慎重な利用が必要です。

一貫性があるゆえに単調な文体になりやすい

ChatGPTが一貫した文体で書くことは、場合によっては単調でつまらない文章につながることがあります。

• 同じ表現の繰り返し
• リズムのない文章構造
• クリエイティブな比喩の欠如

バラエティに富んだ表現が求められる場合、人間のライターが持つ独自の感性と工夫が大切です。

使い方次第で余計に時間がかかる

ChatGPTの活用は、場合によっては手間がかかることがあります。設定や指示を細かく調整しなければならない場合、時間がかかりすぎる可能性もあります。

• 複雑な設定・プロンプトの調整
• 結果に対する複数回の修正
• アップデートによるプロンプトの修正

短期間で効率的に質の高いコンテンツを作りたい場合、この点も慎重に検討する必要があるでしょう。

【信頼を失う】ChatGPTを使った〇万円を稼ぐ方法という落とし穴

筆者は、ChatGPTを私的なブログや副業の文章作成に用いるのは、「自己責任の範疇」であれば許容範囲と考えています。ただし、Webライターとしての仕事にChatGPTの利用を考える際は、細心の注意が必要です。

主な理由は、ChatGPTが生成した文章が特徴的で、その出自を見抜かれるリスクがあるからです。AIチェックツールのGPTZeroの活用などにより、ChatGPTが生成した文章は比較的簡単に検出可能となっています。もちろん、人間の文章も稀に誤判定されることはありますが、簡単なものなら最初からスクリーニングできます。

さらに、ChatGPTは特有の文法の特徴を持つため、熟練者は意外にも簡単に見抜けるものです。特に、人間からAIによる作成に変わった場合、文体の違いが顕著に現れます。

したがって、ChatGPTを活用して収益を得る戦略において、特に取引先との関係性があるケースでは、その利用について慎重な判断が求められます。

ChatGPTの精度は確かに高まっていますが、それが完璧であるとは言いにくく、企業メディアなどで公開可能な品質を担保するにはまだ困難があります。プロンプトの工夫やAIへの指示など、ユーザーの工夫が求められるでしょう。

便利なツールではありますが、信頼を失うリスクを持つChatGPT。その利用は、自己責任で行える範囲内にとどめておくことを個人的に強く推奨します。利益を得る目的での利用も、その範囲内で行うべきなのかもしれません。

^{※2023年7月末時点の情報です}

【筆者体験談】ChatGPTに関する本も微妙だった

ChatGPTに興味を持ち、いくつかの本を読んでみましたが、どれも満足できるものではありませんでした。それは、プロンプトエンジニアリングに一つの正しい方法がなく、個人の好みや目的によって異なるからだと考えています。

たとえば、Amazonで以下のようなよくある本を読んでみましたが、どれも「これさえやれば最高の文章が生成される」という保証はありませんでした（見つけられないだけという可能性も捨てきれないため、良いものがあれば教えてください）。

• ChatGPTで省エネで稼ぎまくる！Webライティング副業: 『王道副業×AI』無課金ユーザーでも簡単にできる！WebライターのためのChatGPT活用講座！超実践型プロンプトのテンプレート付き【ChatGPT】【AI】【Webライティング】【副業】 ChatGPT・AI・パーフェクトマスター・シリーズ
• ChatGPT超実践活用法: 【GPT-4対応版】【code interpreter解説有】｢ビジネスシーン｣におけるマジで使える利用方法25選【使い方・入門・教科書・初心者・利用法】 ChatGPT・IT・テクノロジー (AI技術・テクノロジー・人工知能)

結局、自分なりにプロンプトエンジニアリングを試行錯誤し、自分のレベルに近い文章を生成できるようになりました。ChatGPTがアップデートされると、これまでのプロンプトが使えなくなることも十分にある（実際に経験済み）ことから、定期的に更新する手間もかかるでしょう。

【筆者体験談】ChatGPT×副業ブログの結果

実際に、筆者は「ChatGPTの文章をそのまま公開して副業ブログを作ってみる」という試みを行いました。結果的には、1からスタートして2か月で流入が500～1,000程度に増加しました（現在は閉鎖中）。

また、流入が1.5倍になったものや、CVの改善に使って効果があったものもありました。ただし、いつか低品質と言われる可能性もあるし、スパムとして認識される可能性もあるでしょう。

こうしたリスクを受け入れられる場合は、試してみることもできるかもしれません。ただし、筆者は「価値のある情報」を提供し、今後も本業として活動したいと考えています。そのため、閉鎖という選択をしました。

リライトして自分で発信する情報としての利用や、執筆補佐のような役割での使用は問題ありません。また、書く内容を指定したり、得られた情報のエビデンスやファクトを調べたりするなど、できることはたくさんあります。

推奨するブログは多くあると思いますが、使うか・使わないかは個人の裁量によるものとなるでしょう。

まとめ

ChatGPTは、誤字脱字や文脈のおかしさ、偏ったデータからの結果、不正確な情報、限られた知識からの誤解、単調な文体、そして使い方によっては余計に時間がかかるなどの問題を抱えています。

また、ChatGPTを用いた収益化においては、文章の特徴が検出され、信頼性が失われるリスクがあることも捨てきれません。活用によって、ブログの流入やCVの改善など、効果を得られる場合もありますが、慎重に判断しましょう。

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